誰の気持ちで、生きている?

先日、「親に整形させられた私が、母になる」というコミックエッセイを読みました。
まだ連載中で完結していないのですが、今公開されているところまで興味深く拝読しました。

このコミックエッセイは、作者の方の実体験にフィクションを加えて書かれているそうです。

 

親に整形させられた?!

主人公のハム子ちゃんは、中学を卒業した春のこと、「あなたのためになんでもしてあげる」と、
お母さんに整形を勧められ、二重にする手術を受けました。

整形それ自体を否定するわけではないのですが、「本人の意思と関係なく整形をした」という内容にかなり衝撃を受けました。
主人公は、一重が嫌だったわけでも気にしていたわけでもなかったのに、
「女の子は可愛いほうがいい」「二重のほうが可愛い」とお母さんがご自分の想いを娘さんに押し付けてしまったのですね。

 

お母さんが求めることをしてきた

作者さんは、小さな子どもの頃からの自分の気持ちを振り返り、
”「母が求める正解」を実行してきた”というようなことを書かれていました。
お母さんが喜ぶこと、お母さんが褒めてくれそうなこと、お母さんの機嫌が悪くならないこと・・・
そういったことを実行していくうちに、自分の本当の気持ちが何なのか、わからなくなってしまったといいます。

 

私は、誰の気持ちで生きている?

私には、このコミックエッセイの作者の方ほどの辛い経験はありません。
しかし、「あれ、今していること、考えていること、やりたいと思っていることって、本当に私のやりたいことだっけ?」と問いかけてみると、
意外と、自分の考えや自分の欲求とは違う時があります。

たとえば、「ママだけどきれいにしなくちゃ!」という考え。
それって、ほんとうに私の気持ちだろうか?と問うてみると、
「ママだけどきれいにするのが良いこと」という世間の雰囲気と自分の気持ちを混同している可能性があるな、と感じます。


(photo by unsplash プライオニー・エレナ)

きれいな女性は素敵です!
が、世間の雰囲気に流されて、無理矢理「きれい」や「おしゃれ」を自分に強要していったら、
本当の自分の気持ちが感じづらくなってしまうと思うのです。
私がしている仕事とは相反するようですが、
「きれい」「おしゃれ」を目指すべき!と追い込んでしまうのはつらい。

「〇〇しなくちゃ」「◎◎をしよう」「△△したい」という心の声が聞こえたら、
「それ、本当に私の気持ち?誰かの意見や世の中の雰囲気と混同してない?」と確認してみるのもいいですね!

 

 

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吉田 直子

ファッションに関する診断を通して、お客様にとって”ちょうどいいおしゃれ”をご提案しています。 過去に根強い外見コンプレックスがあった経験から、コンプレックスとの向き合い方もご紹介します。

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