何か問題が起きた時、あるいは、問題と「感じる」ことがあった時、不安に感じる出来事があった時、
あなたならどうしますか?
私は、その問題や不安を一所懸命に解決しようとするタイプでした。
自分ではどうしようもないことが起きたらどうする?
たとえば、自分以外の家族に問題が起きた時。
自分が何かとっておきの解決方法を提案したり、精神的に支えてあげたりすることができれば良いですが、
それができないこともありますよね。
かつての私は、「自分にはできることはやり尽くした。もう、できることはない」と分かっていても、
「私に何かできることはないか?」と常に頭の片隅でそのことを考えていました。
その状態はとても辛くて、毎日を100%楽しむことができずにいました。
ネガティブ・ケイパビリティ
そんな時、「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念を知りました。
ネガティブ・ケイパビリティとは、不確実な物や未解決のものを受容する能力のこと。
また、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力とも説明されています(Wikipediaより)。
この言葉を知った時、肩の荷がおりました。
問題が起きたら、どうにかして解決しなくては、早く解決しなくては、と思っていたのですが、
解決できていない状態を受け入れればいいのだ、ということに気づいたからです。
人間関係は、解決が難しい
とくに、人間関係は解決するのが難しいですよね。
「◯◯との関係がストレス」と感じたら、その関係を良くしようとして奔走するよりも、
「まぁ、ストレスに感じてもいいか。ストレスを受け止めよう」。と、その人間関係を受け入れたほうが意外と楽かもしれません。
立ち向かうか、立ち止まるか
問題が起きた時、ストレスを感じた時。
もし、「問題はすぐに解決しなくては!」と感じて苦しい思いをしていたら、この「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を思い出してください。
その問題は、「すぐに解決しなくても」「あなたが一人で解決しなくても」良いのかもしれません。
心配事や不安なことがあって、日々を楽しめていない方の助けになればうれしいです!

吉田 直子

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