昨日の記事で、人新世の「資本論」という本を紹介しました。
この本は、以下のような衝撃的な文章で始まります。
「温暖化対策として、あなたは、なにかしているだろうか。
レジ袋削減のために、エコバッグを買った?
ペットボトル入り飲料を買わないようにマイボトルを持ち歩いている?
車をハイブリッドカーにした?
はっきり言おう。その善意だけなら無意味に終わる。それどころか、その善意は有害でさえある。」
『人新世の「資本論」』より引用
ところで、昨年の7月からレジ袋が有料になりましたね。
私も、基本的にはエコバッグを持ち歩いています。
そして、子どもの食べ残しなどは、
有料化以前に手に入れたレジ袋やスーパーで買い物した際に生鮮品を入れたビニール袋、
子どものおむつが入っていた袋、豆腐の空容器などに捨て、
一日の終わりに大きなゴミ箱に捨てています。
しかし、有料化以前に手に入れたレジ袋もいつかは底をつくと思うので、どうしたらいいものか、、と考えていたとき、
目についた情報がありました。
スーパーの有料レジ袋VS市販の持ち手つきポリ袋
ある調査によると、業務用サイトで売っている(=お得な価格で売っている)持ち手つきポリ袋より、
スーパーのレジ袋(中サイズ2円、大サイズ5円として)のほうがお安いのだそう。
また、有料レジ袋は「バイオマス」を25%以上配合したものがほとんど。
わざわざポリ袋を購入するより、スーパーでの買い物ついでにレジ袋を買った方が、
お得かつ環境に優しいということになりますね。
(「バイオマス」にもさまざまな議論はあるようですが。。。)
環境のためにエコバッグを持ってスーパーへ行き、ゴミ袋が不足したからと持ち手つきポリ袋を買うのでは、
お財布にも環境にもNGということですね。
ゴミ袋の使用を最低限の量にするためにすぐできること
私はレジ袋有料化以来、「なるべくゴミ袋を使わないようにしよう」と意識しています。
最終的にゴミ出しをする時の大きな袋に直接捨てても大丈夫なものもたくさんありますし(たとえば、野菜の皮ぐらいなら”小さなゴミ袋に入れてから大きなゴミ袋に入れる”のように二重にする必要は無い)、
今まで自分が「いかにゴミ袋を無駄にたくさん使っていたか」ということに気づきました。
レジ袋や持ち手つきポリ袋をなるべく買わずに、ゴミ袋の使用を最低限の量にしていくことが良いのかもしれません。
善意は無駄なのか?
冒頭で記したように、エコバッグを持ち歩くことで「私は環境に良いことをしている」と自分に免罪符を与えてしまうのは問題ですが、
”どうしたらゴミを減らせるのか?”
”どうしたら環境に悪影響がないのか?”
と関心を持つことは大事なことだと思います。
「何をしたって無駄だ!温暖化は止められない!」と諦めずに、
探究していきたいですね。
吉田 直子
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