”美人”について考える時のおすすめ本

私は、小学校高学年の頃から自分の顔にずっとコンプレックスを抱えていました。
大人になって、ファッションを学び、ようやくそのコンプレックスから解放されつつあります。

「私ってブスだ」と長年思っていたのですが、「ブス」ってなんなんでしょうか。
逆に「美人」ってなんなんでしょうか。

 

「なりたい顔ランキング」

女性が選ぶ「なりたい顔ランキング」(2020年)によると、
第一位は北川景子さん
第二位は新垣結衣さん
第三位は石原さとみさん
ということでした。

たしかにみなさんお綺麗で、素敵ですよね!

しかし、日本女性全員が、このお三方の顔に三分されてしまったら異様です。
私は北川景子さん顔に、お友達のAちゃんは新垣結衣さん顔に、Bちゃんは石原さとみさん顔に。
そして、カフェの店員さんは北川景子さん顔に、
向かいに座っている女性は新垣結衣さん顔に、
隣に座った女性は石原さとみさん顔に・・・
想像したらちょっとおかしな世界ですね。

 

THE ATLAS OF BEAUTY

先日、THE ATLAS OF BEAUTYという写真集を購入し、パラパラと眺めています。
この写真集には、アマゾンの熱帯雨林地域からインドの市場、NYのストリートなど年齢や暮らす環境も様々な、56カ国超、約550名もの女性たちを捉えた写真が載せられています。
(※THE ATLAS OF BEAUTYとは、「美しさの地図」という意味で良いかと思います)。

 

小悪魔的な目、無垢な目。
静かな微笑み、歯を見せた笑顔。
何かを悟ったような口、自信に満ちた眉。
怒りをたたえたようなポーズ、目の奥にある寂しさ、、、
ほんとうにさまざまな環境、年齢、服装、メイク、肌の色の方がいらっしゃるのですが、
感じたことは、みな、「今の自分を受け入れている表情」をしているということ。

過去に辛いことがあろうが、
自分が今置かれている環境が苦しいものだろうが、
そして、自分の外見への偏見があろうが、
それを自分なりに解釈し、受け入れている。
皆、地に足が付いた印象です。
「自分を受け入れること」が、美しさの秘訣なのかもしれません。

 

私はほんとうに醜いのか

もし、この記事を読んでいる方が外見のコンプレックスに悩んでいるのだとしたら、
ぜひ、ご自分の容姿を受け入れたり捉え直したりする機会を作ってほしいと思います。

「私の外見、悪くないな」と思って「自分を受け入れ、慈しむこと」ができている人が、
自分自身をさらに美しく幸せにし、そして周りの人を幸せにしていけるのだと考えています。

かつて「私ってブスだ」と思っていた私も、今は自分の容姿の特徴を受け入れ、おしゃれを楽しみ、
地に足のついた毎日を(もちろん悩んだり不安になったりすることもありますが)送ることができています。

注意してほしいのは、「ブスな自分を受け入れる」のではなく、「私の外見にもいいところがある!」と、
前向きな気持ちで自分を受け入れることです。

時間はかかるかもしれませんが、今一度、ご自分のコンプレックスと向き合ってみてくださいね。

 

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吉田 直子

ファッションに関する診断を通して、お客様にとって”ちょうどいいおしゃれ”をご提案しています。 過去に根強い外見コンプレックスがあった経験から、コンプレックスとの向き合い方もご紹介します。

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