サーキュラーエコノミーとファッションを考える

「サーキュラーエコノミー」という言葉をよく聞きますね。
訳すと、「循環型経済」
従来のリニア型(直線の)経済システムで活用されずに廃棄されていた製品や原材料を新たな「資源」にし、
廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済の仕組みのことを指します。

原材料が製品になり、それを使用し、リサイクルしてまた原材料に戻す、
というイメージでしょうか。

すごく耳障りが良くて、「そんなことができたらどんなに素晴らしいだろう」と思わされます。

 

ファッションとサーキュラーエコノミーは両立するか

FRAU(フラウ)の2021年1月号でサーキュラーエコノミーの特集が組まれていたので、
ファッションとサーキュラーエコノミーについてちょっと考えてみました。

特集には、現代を生きる物欲女子・リニアちゃんと2050年のさきゅらちゃんが登場します。
その中でさきゅらちゃんは、「服や靴も買わずに借りればトレンドのものを安く着られるし、着なくなったらまた別の人が着るから廃棄物も出さずに済むの。しかもこの靴は100%海のごみから作られてるんだよ」と説明しています。
「廃棄物を出さずに済む」のは、おそらくリサイクルをするから、という意味だと思います。


(photo by sigmund-unsplash)

しかし、『「人新世」の資本論』の斎藤幸平氏によれば、資源の総消費量が急速に増大しているのにたいし、リサイクル率はむしろ下がっているのだそう。
循環させるだけでは不十分で、資源消費量そのものを減らしていかなければならないということですね。

 

じゃあ、どうする?

エシカルファッションの記事を書くと、いつも同じような結論になってしまうのですが、
やはり、「服を長く大切に着る」ことが資源の節約につながるのではないかと思います。


(photo by priscilla-du-preez-unsplash)

一般的に、服の寿命は2~4年と言われているそう。
私個人としては、その寿命を延ばす意識と、リサイクル可能な原材料で作られたものやリサイクル品を買う、ということをしていきたいと思います。

「エシカルファッション」に関心がある方のヒントになればうれしいです!

 

 

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吉田 直子

ファッションに関する診断を通して、お客様にとって”ちょうどいいおしゃれ”をご提案しています。 過去に根強い外見コンプレックスがあった経験から、コンプレックスとの向き合い方もご紹介します。

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